転職の鉄則 PR

「もうSEに向いてない。転職先どうしよ。」の人事的な答え。

この記事は「新卒で就職して3年間、SEをがんばってきたけど、向いてない。もう転職しよう。」と思っている人に向けて書いています。

その気持ち、すごい分かるんですよね。私自身もSEやって、その後、人事にキャリアチェンジしたので。(人事にキャリアチェンジできたのは、運でしかないのですが)

私は、SEを5年経験し、その後、人事で13年以上働いています。

この記事では、人事マンの立場で、SEが向いてない人がどういう風に転職活動すればよいのかを書いていきたいと思います。

早めに決断した方がいいかなと思う。

過去に、金融機関の情報システム子会社に出向してSEをして、その後、社内異動で人事にいきました。(別に希望していた訳ではないのですが)

そこでは、人事面談をすることがあったのですが、明らかにSEに向いてない人はいました。

「正直、IT業界に入った理由は、営業は無理、事務は単調そう、などの消去法でした。後悔しています。」

「手に職を付けるならIT業界だろ、と思ったのが間違いでした。」

「IT企業の適性テストでは、どの会社でも『SEに向いている』と言われ、『文系でIT知識がなくても教育するから大丈夫』と言われて、今の会社に入社しましたが、もう無理です。」

「先輩は『最初はわからなくて当たり前。そのうちわかるようになる。』と言うけど、いつまでたっても分からないままです。」

「2年目を迎えても仕事を理解できず、周りの会話にもついていけず、自分の居場所がないと感じています。」

「好きではない仕事を勉強しても頭に入らず、日々『やめたい』と逃げ道を考えてしまいます。周囲との関わりを避けるようになり、孤独感が増しています。」

こんな感じの人は、5年目までに転職していく人がほとんどです。

私は、SEに挫折したわけではないのですが、それでも、正直、SEの仕事を楽しめていたかと言うと、まったく違うので、「SEを辞めて転職したい。」っていう気持ちはわかるんですよね。

これまで働いていた会社でも、「実は、SEには向いてなかったら、転職したんです。」という人は見かけていますし、皆さん、別の分野で今はモリモリ働いています。

なので、20代で「このままじゃSEを続けるのは無理…」と思ったら、それは早めに転職を考えていいかなと思います。

特に、20代の半ばまでであれば、第2新卒という手段も使えますし。

やっぱり、若さは武器なんですよね、転職マーケットでは。

あと、これは批判覚悟で言いますが、文系&女性でSEに向いてる人は少ないと思います。
事務職に異動したり、退職している人がほとんどです。向いてないなら、早めに異動なり、転職なりが望ましいと思います。

今の時代、育児をしながらSEで働くということはできます。が、もっと、両立しやすい仕事はたくさんありますから。

おすすめの転職先2選

ということで、SEに挫折した人におすすめの転職先3選です。

  • 「営業はしたくない。」
  • 「でも、長期的に安定して働けるように、手に職を付けたい。」

といったSEを選んだ人にありがちな志向を踏まえての仕事です。

WEBデザイナー

一つ目は、Webデザイナー。ウェブサイトやアプリの見た目や使いやすさをデザインする仕事です。

WEBというワードから、システム開発を連想するかもしれませんが、「デザイナー」なので、システムを開発することはないです。

クリエイティブな作業が好きな人にはぴったりかなと思います。

デザインツール(Photoshop、Illustrator、Figmaなど)の使い方や、HTML/CSSの基礎を学ぶことで、未経験でもスタートできます。

SEの仕事は技術的で論理的な作業が多いですが、Webデザインは視覚的でクリエイティブな仕事です。色や形、レイアウトを考え、ユーザーが楽しめるデザインを作ることが求められます。

クリエイティブな発想が求められるため、技術的な側面よりもアイデアやセンスが重要です。

また、WebデザイナーはHTMLやCSSなどの基本的なコーディングスキルは必要ですが、主にデザインツールを使ってビジュアルを作成します。PhotoshopやIllustrator、Figmaなどのデザインソフトを駆使して、魅力的なデザインを作り上げます。

プログラミングが苦手でも、デザインのセンスやスキルがあれば活躍できます。

Webデザイナーはユーザーがウェブサイトやアプリをどのように使うかを考え、使いやすいデザインを作ります。

これにはユーザビリティのテストやフィードバックを取り入れることが含まれます。SEとしての論理的な思考力もここで役立つかもしれませんが、主にユーザーの視点で考えることが求められます。

難点は、そんなに高年収は望めないことかなと思います。500万くらいがいいところです。

ただ、Webデザイナーをしてから、ディレクターにステップアップすることで、年収アップが望めます。しかし、ディレクションの仕事は、納期管理や予算管理のストレスが大きいので、そこの部分の覚悟は必要です。

未経験でチャレンジするよりも、WEBデザインスクールで学んでから転職が王道です。

クラウド運用管理者

2つ目は、クラウド運用管理者です。AWSやGoogle Cloudなどのクラウドサービスを使ってインフラの運用や管理を行う仕事です。

システム系ということで、毛嫌いする人もいますが、コーディングや設計の要素が少ないので、SEに挫折した人でも、活躍できるパターンが多いのがこれです。設計や開発に苦手意識がある人でも、運用管理に集中することで業務に馴染みやすくなります。

クラウド技術は今後ますます普及が見込まれ、専門知識を持つ人材の需要は高まっています。クラウド運用管理者としてのスキルを身につけることで、転職市場での価値が高まります。

ある程度のスキルが身に着けば、年収900万円くらいはいけると思います。

第2新卒枠で転職もあり。

20代でSEに向いていないと感じたら、第2新卒として転職エージェントに相談するのも非常に有効な手段です。

企業側が第2新卒で応募してくる人に期待しているのは、スキルではなくポテンシャルだからです。

採用担当者も、「IT専門職を志向したものの、適性がないので、キャリアチェンジします。」という経緯については、まったく問題ないと理解してくれます。

第2新卒での転職は、第2新卒向けの転職支援に強みを持つエージェントを選んでください。

口コミや評判を確認し、信頼できるエージェントを見つけましょう。一つのエージェントだけでなく、複数のエージェントに登録することで、より多くの求人情報にアクセスできます。

まとめ

SEとしての経験が5年未満の段階で転職を決断することは、早すぎるように感じるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

向いていないと感じている職場で無理をするよりも、自分に合った職場を見つけることが重要です。

特に、20代半ばまでであれば、第2新卒としての転職の選択肢あるのが大きいです。

ちなみに、SEを挫折したことを恥じる必要はまったくないです。どんな仕事にも向き不向きがあるわけで、20代前半でのその見立てが間違っていた、なんてことはよくある話ですから。