こんにちは、皆さん!転職活動中の警察官の皆さん、特に「なんで警察辞めるの?」と面接で聞かれた時にどう答えようかと悩んでいる方々に向けて、この記事を書きました。
私もこれまで何人かの警察官と面接してきましたが、その退職理由がなかなか興味深く、時には面白いエピソードだなと思いました。
面接官としても「そりゃ、無理だよな」と納得せざるを得ないことが多かったんです。
なので、この記事では、上場企業で人事をしている私からしても、納得した理由を公開したいと思います。
実際に聞いて納得した退職理由
では、実際にどんな理由を面接で聞いたことがあるのか、上場企業で人事をしている私の立場からお答えしていきます。
まずは、私が実際に聞いた警察官の退職理由をご紹介します。どれも驚き、そして納得の理由ばかりです。
人生100年時代とスキルの不安
「人生100年時代と言われてますが、警察の仕事って他の場所で通用するスキルが身につかないんです。50代以降に体力が落ちてきたら他に行き場がない、60歳以降に”警察の仕事しか選択肢がない”という不安がすごいです。」
夜勤の影響
「夜勤が多くて短命と言われています。実際の年齢以上に老けてる人も多いし、不健康な状態で長生きしても老後が心配です。」
寮生活と休日の問題
「若手の独身者は寮に入るんですが、休日に突発的な事件があると寮院招集があったり、デモ警備で休日が奪われることもあります。これは結構ストレスフルです。」
過酷な勤務時間
「特に機動隊の場合、朝4時から次の日の午後5時までの長時間勤務があります。これが当たり前とされている雰囲気の中で、誰も不満を感じてないっていうのがまた辛いです。」
家庭崩壊のリスク
「長時間勤務が原因で家庭が崩壊することも少なくありません。家庭の平和を守るために退職を考えるのも当然です。」
夜勤の不適応
「自分自身、夜勤が合わなかったです。体内時計が狂ってしまうんです。」
旅行の難しさ
「実は、気軽に旅行に行けないんです。上長の決済が必要なんです。ましてや海外旅行なんて無理。周りからいろいろと言わるのも、精神的に厳しかったです。」
単身寮と結婚の早さ
「単身寮に例外なく入れられ、結婚しか寮を出る手段がないんです。実は、警察官が結婚を急ぐ理由がここにあります。」
有給取得の難しさ
「有給を使おうとすると上司が機嫌を悪くするし、理由を説明しなきゃいけない文化が根付いています。」
家庭訪問の面倒さ
「学校みたいに家庭訪問があるんです。どのような生活をしているかの確認という名目ですが、本当に面倒です。」
賃金が出ない朝練
「朝練に賃金が出ないのも辛いところです。この先何十年もやるのは無理だと思いました。」
ストレスの影響
「先輩は、20代半ばなのに白髪がすごいです。ストレスが原因だと思います。」
私生活の制約
「旅行に行く、車を買う、家を買う、これらすべてに許可が必要なんです。」
世の中の休日と警察の勤務
「世間が休みの時は、だいたい出勤になります。」
将来への不安と給料面の安定
「給料や福利厚生は安泰ですが、一生夜勤を続けることに不安を感じます。」
短髪の基準
「一般的な短髪は警察官にとってはかなりの長髪。短髪の基準が厳しいです。」
寮での巡視
「寮にいれば、不定期に”部屋が片付けられているか”をチェックされることもあります。これがまたストレスです。」
面接での伝え方のポイント
基本的には、警察のあるあるとして、正直に伝えれば、多くの面接官は納得すると思います。なぜなら、民間と違った独特のルールや雰囲気を聞くと、「それは無理だな」と思う人がほとんどだからです。
ただ、それに加えて、次のポイントを押さえて退職理由を説明すると、より説得力が高まるかなと思います。
正直さと共感の引き出し
退職理由を正直に伝えることは重要です。面接官に共感を得るためのエピソードを選びましょう。たとえば、「夜勤の多さが健康に悪影響を及ぼしている」といった具体的な理由は共感を得やすいです。
ポジティブな転職理由への転換
ネガティブな理由をポジティブな転職理由に変えることも大切です。たとえば、「他のスキルを身につけたい」「健康を考えて新しいチャレンジをしたい」といった前向きな理由に転換しましょう。
面接官が納得する具体例
実際に面接官が納得した具体例を紹介します。「休日に突発的な事件で招集されることが多く、家族との時間が取れなかった」「長時間勤務が続き、健康に悪影響が出ていた」といった理由は、面接官にも理解してもらいやすいです。
ちなみに、警察官から転職するならどの仕事がいいか、をまとめた記事もあるので、ぜひご覧ください。
まとめ
警察官の退職理由を正直に伝えることは重要ですが、その際に面接官が納得するポイントを押さえることが大切です。転職活動を成功させるために、自分の経験を前向きに伝え、面接官に共感してもらえるようにしましょう。