この記事では、「男性が子育てしながら働きやすい正社員の仕事に就くにはどうしたらいいか?」を解説していきます。
何を隠そう、私自身、子育てとの両立をするために2回の転職を経て、極めて子育てと両立しやすい仕事に就けています。
実際に、子供2人を育てながら、正社員の仕事をしています。フルリモートで柔軟な働き方ができているので、子育ての時間もしっかり取れています。
私がそのような仕事に就けているのは、運の面もあることは否めませんが、できる限り再現性の高いアプローチを考えてみました。
子育てしながら働きやすい仕事の条件
子育てしながら働きやすい正社員の仕事を探すには、結論的には、転職エージェントに下記の条件を伝えて、仕事を探すことになります。
- 在宅勤務ができること
- 柔軟な働き方ができること(≒フレックス勤務制度であること)
- 可能であれば、クライアントワークは避ける
①在宅勤務ができること
子育てしながら働きやすい仕事の条件として、在宅勤務ができることは、必須条件だと思います。
在宅勤務ができることで、いちばん大きいのは、通勤時間がなくなることです。
私自身、ほぼフルリモートで働いていますが、通勤時間がないことで1日あたり2時間以上は、家事育児に時間を割くことができています。
多少、残業がある仕事だとしても、在宅勤務ができれば、子育てとの両立は圧倒的にしやすくなると実感しています。
あとの2つの条件は満たせなくても、在宅勤務さえできれば、子育てしながら働きやすい仕事と言える、といっても過言ではないです。
②柔軟な働き方ができること
在宅勤務に加えて、柔軟な働き方ができればベターです。
たとえば、仕事を1時間中抜けしたり、17時にいったん仕事を切り上げて、子供を寝かし付けしてからちょっと再開したりできると、子育てと両立しやすいんですよね。
私自身、そういう働き方ができているので、子育てとの両立がとてもしやすいです。
(もちろん、外せない会議などもあるので、ぜんぶが思い通りにはいかないのですが、それはしょうがないですね)
なお、転職エージェントに「柔軟な働き方をしたい」と伝えても、そのような案件検索はできないので、「フレックス勤務制度の会社が望ましいです」と伝えましょう。
③可能ならクライアントワークを避ける
自分の裁量で働く時間を決められる仕事を選ぶことも重要です。
クライアントワークのように、顧客の要求や納期に縛られる仕事は避けた方が良いでしょう。
ただ、世の中の仕事は、ほとんどが顧客があっての仕事なので、完全に自分の裁量で働く時間を決められる仕事というのは、ほとんどないです。
ただ、顧客都合の会議が多発するような仕事は、可能な限り避けた方が子育てとの両立はしやすいです。
子育てしながら働きやすい仕事の例
では、3つほど、子育てしながら働きやすい仕事の例をお伝えしていきます。
一部の大手企業の事務職
大手企業の中には、リモートワークを基本とする会社があります。そのような会社は、子育てとの両立をするうえで、かなり狙い目です。
私は、このパターンです。
たとえば、NTTグループは、「リモートワークを基本とする」と方針を掲げています。
NTTグループは、「住む場所」の自由度を高め、ワークインライフ(健康経営)をより一層推進していく観点から、リモートワークを基本とする新たな働き方を可能とする制度を導入します。
出典:NTT公式HP
そのほか、日立グループの中でも、在宅勤務を推進している会社があり、職種にもよりますが、フルリモートで働ける求人が存在します。
NTT本体や日立本体への転職はハードル高くても、そのグループ会社で求人があれば、在宅勤務ができる案件なのかを確認するのがよいでしょう。
リモートワーク可能なIT職
次に、リモートワーク可能なIT職も子育てしながら働きやすい職種の一つです。
特に、プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーなどの職種は、仕事の大部分をオンラインで完結できるため、自宅での勤務が可能です。
IT業界では、コロナ禍を契機にリモートワークの導入が進み、多くの企業がリモートワークを恒常的に行うようになりました。こ
れにより、子育てと仕事の両立がしやすくなり、育児中の男性にとっても働きやすい環境が整いつつあります。
といっても、IT技術者のスキルがない人がほとんどだと思うので、DMM WEBCAMPのような転職特化のプログラミングスクールに通って、キャリアチェンジすることが現実的です。
3ヵ月~6か月くらい、働きながら勉強することになるので、その期間はかなり苦しいですが、その期間だけ踏ん張れば、在宅勤務のできるIT職に転職できる可能性はかなり高いです。
カスタマーサポート職
カスタマーサポート職も、子育てと仕事の両立がしやすい職種です。
カスタマーサポートの仕事は、電話やメール、チャットを通じて顧客対応を行うため、リモートワークが可能な場合が多いです。また、シフト制で働くことができるため、家庭のスケジュールに合わせた勤務が可能です。
カスタマーサポート職では、コミュニケーションスキルや顧客対応の経験が重視されるため、これらのスキルを持っている方には特に適しています。さらに、多くの企業が研修を提供しているため、未経験者でも安心して働き始めることができます。
そのほか、フリーランスのライターやオンライン講師も、自分のスケジュールに合わせて仕事を進めることができるものの、正社員ではないので、かなりリスクは高いです。
子育てと仕事を両立するために適した仕事を見つけるためには、転職エージェントの活用が必須です。
リクナビNEXTのような転職サイトよりも、リクルートエージェントのようなキャリアアドバイザーが付く転職エージェントを使ってください。
転職サイトだと、自分で求人を検索することになりますが、「在宅勤務可」みたいな文言が求人に載っていても、どの程度の頻度で在宅勤務ができるかどうかが分からないからです。
転職エージェントであれば、そのあたりの情報もきちんと押さえてくれています。
転職エージェントを利用する際には、自分の希望条件をしっかりと伝えることが重要です。しかし、「正社員で子育てしながら働きやすい仕事を探しています」と直球で伝えると、企業側から「働きやすさだけを求めている」と見なされ、不合格になる可能性があります。
そのため、本心を伝えつつも、企業に好印象を与える方法を考えましょう。
子育て中であることを理由に、なぜ柔軟な働き方が必要なのかを具体的に説明します。例えば、「家族と過ごす時間を大切にしながらも、業務に集中できる環境を求めています」といった形で伝えると良いでしょう。
自分のスキルや経験を強調し、企業に対して貢献できる点をアピールします。これにより、柔軟な働き方を求める理由が理解されやすくなります。
転職エージェントとのコミュニケーションは、成功する転職活動の鍵です。以下のポイントを押さえておきましょう。
自分の希望や状況を正直に話すことで、エージェントも最適な求人を紹介しやすくなります。ただし、先述のように企業には適切にアピールする方法を考慮します。
例えば、リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントなどの大手転職エージェントは、幅広い求人情報を持っています。これらのエージェントを活用することで、自分の希望に合った求人を見つける確率が高まります。また、専門的なサポートを受けることで、転職活動の効率も向上します。