上場企業で人事課長をしているトモハルです。この記事では、採用を担当している私が「早くも30代で管理職をしている方」にオススメの転職サイト・転職エージェントを紹介します。
実際に企業で採用している立場から「この転職サイト・エージェントを使えば、転職活動で良い縁に巡り合える可能性が高まる。」という視点で紹介します。
30代で管理職になっているということであれば、転職サイト(たとえばリクナビNEXT)への登録は不要です。
しっかりとした担当者の付く転職エージェントに登録しましょう。
オススメは次の3つです。
●転職エージェントの王者
→リクルートエージェント
●管理職・マネージャーなど厳選求人が多数掲載
→en ミドルの転職
●ハイクラス案件のダイレクトリクルーティングの最大手
→ビズリーチ
この記事では、それぞれのサイトやエージェントの特徴を詳しく解説し、どのように活用すればいいのかをお伝えします。実際に上場企業で人事をしている立場から、次のキャリアステージへ進むためのお手伝いができれば幸いです。それでは、さっそく見ていきましょう!
30代管理職におすすめの転職エージェント5選
以下が、30代管理職におすすめの転職サイト・エージェントの6選です。
転職サービス | 特徴 |
---|---|
リクルートエージェント | 業界最大手リクルートが運営。これなしに転職は始まらない。 |
ビズリーチ | ダイレクトリクルーティングの最大手。 |
ミドルの転職 | 経験豊富な30代・40代向けの転職サポートエージェント |
JACリクルートメント | 30代から50代のハイクラス層に特化。 |
ランスタッド | 30代から50代のハイクラス層(特に年収800万円以上)に特化。 |
最初の3つはマスト、あとは、自分の属性(業種や現職年収など)を考慮して1つ~2つ登録すれば、転職活動を効率的に進められます。
最初の3つはマスト、あとは、自分の属性(業種や現職年収など)を考慮して1つ~2つ登録すれば、転職活動を効率的に進められます。
私が34歳の時に転職した時には、5つの転職サイト・エージェントに登録しました。
では、一つずつ、詳しく紹介していきます。
1.リクルートエージェント
オススメ度:⭐⭐⭐⭐⭐
公式サイト:https://www.r-agent.com/
転職エージェントの最大手です。
採用担当者としても「まずはリクルートエージェントに求人の連絡をしよう。」というファーストチョイス的な存在です。そもそも社名が「リクルート」ですからね。ここは外せないです。
「リクルート」ブランドというのは確かに存在し、企業から集まる情報量が圧倒的に多いです。対応エリアは全国ですので、特定のエリアだけが強いということもありません。転職活動には欠かせないエージェントです。
企業側も、多くの求職者に接触したいので、「30代の管理職を対象にした案件」も含めて、リクルートエージェントに求人を出すことが多いです。
「30代管理職を専門にした転職エージェントの方がいいんじゃないの?」っていう風に思うかもしれませんが、最大手の転職エージェントには絶対に登録した方がよいです。
採用担当としても、求人情報をいちばん最初に連絡するのがリクルートエージェントです。
【実際に使ってみた声】実際に私も30代の転職でリクルートエージェントを利用しました。求人数の多さに驚きました。自分の希望条件に合った求人が豊富に提供され、選択肢が広がりました。業界最大手なだけあって、求人数が多く、大手企業からベンチャー企業まで幅広く求人を紹介してもらえました。また、担当キャリアアドバイザーのサポートが手厚く、書類添削や面接対策、キャリアプランの相談など、転職活動全般にわたるきめ細かなアドバイスが大変助かりました。特に、面接対策では具体的なフィードバックをもらえたことで、自信を持って本番に臨むことができました。
ただ、一度、担当アドバイザーが変更になり、コミュニケーションの質にはばらつきがあると感じました。忙しい時期には連絡が遅れることもありましたが、総じて親身に対応してくれました。紹介される求人の質には満足していますが、私のスキルや経験にマッチしないものも一部含まれていました。それでも、リクルートエージェントの実績と信頼性の高さから、多くの選択肢を持てたことは大きなメリットでした。
地味に便利だと思ったのは、リクルートエージェントのアプリです。インターフェースがシンプルで直感的に操作できるため、求職活動中にスマートフォンで簡単に求人情報をチェックできるのは大変助かりました。また、アプリ内で担当キャリアアドバイザーとのメッセージのやり取りができるので、迅速にコミュニケーションを取ることができました。特に便利だったのは、希望条件に合った求人が自動的に通知される機能です。忙しい日常の中で自分で一つ一つ求人を探す手間が省け、最新の求人情報を逃さずにチェックできました。さらに、応募管理機能も使いやすく、どの求人に応募したのか、面接のスケジュールなどを一目で確認できるため、転職活動がスムーズに進みました。
2.ビズリーチ
オススメ度:⭐⭐⭐⭐⭐
公式サイト:https://www.bizreach.jp/
ビズリーチは、日本におけるダイレクトリクルーティング(企業が求職者に直接アプローチする仕組み)の先駆けであり、最大手です。
自分で求職情報を検索することもできますが、ビズリーチは企業やヘッドハンターからのスカウトが多く、自分から動かなくても良い機会に出会える点が優れています。
ビズリーチは、年収750万円以上の求人情報を多く取り扱っており、管理職や専門職、高度なスキルを持つプロフェッショナルに特化しています。
当然ながら、30代管理職を対象にした案件が豊富にありますし、何より、企業からスカウトが届く可能性が非常に高いです。
リクルートエージェントとセットで登録することを強くオススメします。
エージェントを介さずに、企業が直接スカウトしてくれるダイレクトリクルーティングとしては、圧倒的にビズリーチが使いやすいです。
【実際に使ってみた感想】求職者の登録情報に基づいて企業からスカウトが届く機能があり、自分から応募しなくても企業側からのアプローチを受けられます。ビズリーチの魅力は何と言っても高収入求人の豊富さです。特に金融、コンサル、外資系の求人が多く、年収1,000万円以上のポジションもたくさん見つかりました。また、役員や管理職など、経営層向けの求人も多く、自分のキャリアをさらに高めるチャンスが多いと感じました。登録してみて驚いたのは、スカウトメールの多さです。毎日のようにスカウトが届き、その中には興味深い企業からのオファーも含まれていました。ただし、スカウトの数が多すぎて、すべてに目を通すのが大変だったことも事実です。また、メールの内容があまりに一般的で、具体的な情報が不足していると感じることもありました。もう一つの特徴は、ビズリーチの審査の厳しさです。私は運良く登録できましたが、年収や職歴が一定水準に達していないと審査に通らない場合があります。特に若手やキャリアの浅い方には、この審査がネックになるかもしれません。ただ、この審査のおかげで、ビズリーチに掲載されている求人は質が高く、信頼性のあるものが多いというメリットもあります。
3.en ミドルの転職
「ミドルの転職」は、エン・ジャパンが運営する30代・40代のハイクラス転職を支援する求人情報サイトです。このサイトは、年収800万円以上の高収入求人や管理職、スペシャリストの求人を多く扱っており、特に年収1,000万円以上の求人が豊富に掲載されています。
「ミドルの転職」では、経営幹部やCxO、部長クラスのポジションなど、ハイクラスな求人を中心に取り扱っており、豊富なキャリアと実績を持つミドル世代の方にとって、年収アップのチャンスが多くあります。
また、専任のキャリアアドバイザーを指名できる制度や、オンラインビデオ面談機能なども備えており、転職活動の生産性を向上させるためのサポートが充実しています。
年収1,000万円以上のハイクラス求人を狙うなら、登録しておくべき転職エージェントです。
【実際に使ってみた感想】ハイキャリア層には不向きな場合も: エグゼクティブ層や高年収ポジションを希望する場合、他の専門エージェントの方が適していることもある。
担当者の質にばらつき: アドバイザーの経験や知識にばらつきがあり、担当者によってサポートの質が異なることがある。
4.JACリクルートメント
JACリクルートメントは、ハイクラス層向けの転職支援に強みを持つ転職エージェントです。外資系企業やコンサルティングファーム、管理部門など、年収の高い求人を多く扱っており、国内でトップクラスの実績を誇ります。
外資系企業やコンサルティングファーム、管理部門への転職に強いのも特徴です。
現職年収が700万円以上の方で、ハイクラス求人を希望するなら、登録することをオススメします。
現職年収が700万円以上の方で、ハイクラス求人を希望するなら、登録することをオススメします。
【実際に使ってみた感想】JACリクルートメントの最大の強みは、ハイクラス求人の豊富さです。管理職や専門職、大手企業や外資系企業の求人が多く、年収800万円以上の案件が豊富に揃っています。この点は他のエージェントと比べても非常に優れていると感じました。実際に利用してみて、担当コンサルタントの質の高さも印象的でした。JACリクルートメントでは、各業界に精通した専門コンサルタントが多数在籍しており、求人紹介から面接対策まで一貫してサポートしてくれます。私の場合も、面接前に企業の詳細な情報や、予想される質問などを事前に教えてもらえたことで、準備を万全に整えることができました。一方で、いくつかのデメリットも感じました。JACリクルートメントはハイクラス求人が中心であるため、一定の実績やスキルが求められます。登録したすべての人が求人の紹介を受けられるわけではなく、自分のキャリアが不足していると感じた場合、紹介される求人が少なくなることもあります。また、求人案件が厳選されているため、他の大手エージェントと比べて案件数は少なめです。しかし、その分質の高い求人が多く、私自身も非常に満足のいく求人を紹介してもらえました。
5.ランスタッド
ランスタッドは、グローバルな人材サービス会社で、幅広い求人情報と専門的なキャリアサポートを提供しています。
特に製造業、物流業界に強みを持ち、派遣社員や契約社員など多様な雇用形態に対応。グ
ローバルネットワークを活かした海外転職支援や、大手企業との提携による豊富な求人情報が魅力です。専門的なキャリアアドバイザーが在籍し、履歴書の作成から面接対策まできめ細かなサポートを実施。最新テクノロジーを活用し、効率的な転職活動をサポートします。
あまり有名ではないかもしれませんが、実力のある転職エージェントです。
【実際に使ってみた感想】ハイキャリア層には不向きな場合も: エグゼクティブ層や高年収ポジションを希望する場合、他の専門エージェントの方が適していることもある。
担当者の質にばらつき: アドバイザーの経験や知識にばらつきがあり、担当者によってサポートの質が異なることがある。
うまく転職活動する際のポイント
転職サイトの選び方
初めての転職を成功させるためには、適切な転職サイトを選ぶことが重要です。以下のポイントを参考にして、自分に合った転職サイトを選びましょう。
1. サイトの特長を理解する
各転職サイトには特長があります。以下のようなポイントを確認しましょう。
- 求人数と企業の種類:大手サイトは求人数が多く、幅広い業界や職種をカバーしています。特定の業界に特化したサイトもあり、専門性が高い求人を見つけるのに適しています。
- 利用者のレビューと評価:他の利用者のレビューや評価を確認することで、サイトの使いやすさや信頼性を判断できます。
2. サポート体制の充実度
転職活動をサポートするためのサービスが充実しているかどうかも重要です。
- キャリアアドバイザー:個別のキャリア相談や面接対策を行ってくれるアドバイザーがいるサイトは、初めての転職でも安心です。
- セミナーやイベント:転職ノウハウを学ぶセミナーや、企業と直接話せるイベントが開催されているか確認しましょう。
3. 自分のキャリアに合ったサイトを選ぶ
自分の職種や業界に特化したサイトを選ぶと、より適した求人情報を見つけやすくなります。
- 業界特化型サイト:ITエンジニア、営業、医療など、特定の業界に特化したサイトは、専門的な求人情報を豊富に提供しています。
- 総合型サイト:幅広い業界や職種に対応しているサイトは、転職の選択肢を広げたい場合に適しています。
4. 登録は複数のサイトで
1つのサイトに絞らず、複数の転職サイトに登録することで、より多くの求人情報を得られます。
- 大手転職サイト:リクナビNEXT、マイナビ転職、dodaなどは、幅広い求人を取り扱っています。
- 専門特化型サイト:Green(IT特化)、ビズリーチ(ハイクラス求人特化)など、専門性の高いサイトも利用しましょう。
5. サイトの使いやすさ
実際にサイトを使ってみて、自分にとって使いやすいかどうか確認しましょう。
- 検索機能:求人検索がしやすいか、細かい条件で絞り込みができるか。
- 応募のしやすさ:応募の手続きが簡単か、履歴書や職務経歴書のフォーマットが整っているか。
初めての転職は不安も多いかもしれませんが、適切な転職サイトを選ぶことで、より良い求人情報を得ることができます。まずは、自分のキャリアや希望条件に合ったサイトを複数選び、登録してみましょう。転職活動をスムーズに進めるために、キャリアアドバイザーのサポートやイベントの活用も積極的に行うことをおすすめします。