この記事では、32歳ワーママがビズリーチを使って転職活動をした体験談をお伝えしていきます。
といっても、私自身の話ではなく、当社に転職してきて採用したワーママに話を聞いてみたので、その内容をまとめます。
上場企業の人事を15年以上経験しているので、採用担当者の目線も含めて質問してみました。
色々と話を聞いてみて、私自身もすごい勉強になったので、ワーママで転職をしようかな、と考えている人は、ぜひご一読ください。
※この記事を作成するにあたり、謝礼を支払いのうえ、本人の許可を得ています。また個人が特定できないように、一部の情報はぼやかしています。ご容赦ください。
プロフィール、転職の軸
まずはこの方のプロフィールから。職歴は後ほど。
■基本情報
年齢:32歳
家族:夫(33歳)、子ども1人(年少)
住まい:東京都
学歴:大卒(日東駒専)
資格:普通自動車免許、簿記3級
■転職前の仕事
業界:第二地銀
業務:個人営業 5年、個人向けローンの管理・回収業務 5年
年収:563万
勤務地:都心(片道1時間超)
雇用形態:正社員
働き方:週5出社、在宅勤務不可
転職活動をする際の、転職先に求める条件を聞いてみました。
■転職の軸
①子育てとのバランスを取るためフレックス勤務で在宅勤務をしたい。
②転勤は不可。
③できれば時短勤務が望ましい。それが無理でも、17時には終業したい。
④地銀での営業経験・事務経験が活かせて、スキルアップのできる仕事がしたい
⑤年収は1割ダウンまで受け入れる
転職の結果
続いて、転職活動の結果です。
■転職先
業界:メーカー(いわゆるJTC)
職種:営業企画・マーケティング
所在地:東京23区内
雇用形態:正社員
働き方:フルリモート、フレックス(基本は9-17時)
年収:550万
私が勤務している会社に決めてくれました。スキルセットがうまくはまってくれました。ただし、入社直後から時短勤務というのは職場から認められず、そこは、諦めてもらいました。
利用した転職サイト・エージェント
次に、使った転職サイト・エージェントを聞いてみました。
①リクナビNEXT
②リクルートエージェント
③ビズリーチ ←今回の部分
④パソナキャリア
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス向けのダイレクトリクルーティングサイトです。
リクナビNEXTのような求人検索機能もありますが、基本的には、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ、という使い方になります。
スカウトの数や内容で、自分の市場価値が実感できるのが大きな特徴です。
(あと、どういう業界からスカウトが来るのか、といったことからも、どの業界から自分が求められていそうか、ということを把握できるのも良いポイントです)
なお、登録に当たっては一定の審査基準があります。
■ビズリーチへの登録内容
職種:営業企画、インサイドセールス・内勤営業、営業支援・プリセールス
業種:設定なし
希望年収:問わない
なお、ビズリーチには有料プランがありますが、各種キャンペーンを利用して約3ヶ月間無料で利用し、無料期間内で解約されたそうです。
スカウト数とその内訳
気になるスカウト数です。
総スカウト数:24件(ヘッドハンター19件、企業案件5件)
業界:メーカー、IT、医薬品 など
3ヶ月間で、トータル24件のスカウトがあったそうです。
ただ、ここから、転職には至らなかったとのこと。
後述しますが、在宅勤務などの柔軟な働き方ができる案件がビズリーチにはなかった、ということです。
特に、時短については、皆無だったそうです。
以下、スカウトの一部です。
■ヘッドハンター案件
①メーカー(機械)
職種:法人営業支援、マーケティング
勤務体系:9:00~18:00/週2~3在宅勤務OK
②人材紹介
職種:法人営業
働き方:9:00-18:00/基本出社
③メーカー(半導体)
職種:法人営業支援、マーケティング
働き方:9:00~17:30/週2~3在宅勤務OK
④金融テック
職種:インサイドセールス
働き方:9:30〜17:30(フレックスタイム)/週2~3在宅勤務OK
⑤メーカー(半導体)
職種:営業企画
働き方:9:00-17:00/基本在宅勤務・週1出勤
⑥不動産
職種:法人営業支援
働き方:9:00-18:00/フレックス/在宅NG
⑦外資系家具メーカー
職種:法人営業
働き方:10:30〜19:00/時短NG
■企業からのスカウト
⑧メーカー(医療機器)
職種:カスタマーサポート
働き方:シフト制/時短NG/フルリモート
⑨印刷
職種:法人営業
働き方:9:00-18:00
ビズリーチには働き方の希望欄がない
ビズリーチを使う際に難しかったところを聞いてみると、「働き方の希望欄がなかった。」というのが大きかったようです。
「興味のある働き方」っていう欄はあるのですが、在宅勤務や時短といった選択肢はありません。
ビズリーチは、ハイクラス向けのダイレクトリクルーティングなので、在宅勤務や時短といった選択肢は設けていないのだと思います。
「スカウトが届いたら、在宅勤務や時短が可能かを問い合わせるしかないのは、少し大変でした。」とのことです。
ヘッドハンターは在宅勤務の案件なし
ヘッドハンターからスカウトはあったものの、時短やフルの在宅勤務ができる案件はなかったそうです。
また、ヘッドハンターの方に在宅勤務OKで時短の案件かを聞いてみても、「そのような案件はありません。」と返信され、その時点で応答がなくなることがほとんどとのこと。
「ビズリーチでのスカウトに、柔軟な働き方を求めることが間違っていました。」という一言が印象的でした。
ただ、ビズリーチではない転職エージェントで、時短ではないが、フル在宅勤務の現職に決まったので、時短希望であることは隠して活動すれば、結果は違っていたかも、ということです。