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社内SEから社内SEに転職する際の志望理由・自己PRの例文

社内SEシステムの運用や保守、トラブル対応に追われる中で、「もっと大きなプロジェクトに関わりたい。」「違う業界で新しい経験を積みたい。」といった気持ちから、別の会社の社内SEへの転職を考えるのはよくあることです。

あるいは、「年収を上げたい。」「今の職場の雰囲気に合わなくなった。」のように今の職場環境にちょっと不満があって転職を考えている方もいるかもしれません。

本記事では、そんな社内SEのみなさんが、同じ社内SEとして別の企業に転職する際に使える志望理由やアピールポイントについて、わかりやすく紹介します。

トモハル

社内SEとして5年働いたのち、人事を13年経験しているので、社内SE→社内SEの志望者を何人も面接し、採用してきた実績があります。

この記事を読めば、転職活動に自信を持って臨めるはずです。それでは、一緒に見ていきましょう!

志望理由の作り方と例文

社内SEとして転職を考える際に、志望理由をしっかりと伝えることはとても重要です。

ここでは、無難でありながらも効果的な志望理由を例文と共に紹介し、その基本構造とポイントを解説します。

いちばん無難な志望理由の組み立て方3つ

転職理由を明確にするためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう:

①プロジェクトの規模を上げてキャリアアップしたい

いちばん無難な志望理由です。

例文:
「現職では中小規模のプロジェクトを多数経験し、システムの設計・開発から運用・保守まで一貫して担当してきました。しかし、より大規模なプロジェクトに挑戦することで、さらなるスキルアップとキャリアアップを図りたいと考えています。貴社は大規模なプロジェクトを多数抱えており、そのような環境で働くことで、自分自身の成長に繋がると考えて、応募しました。」

②企業規模を上げたい

これも、①に似ていますが、説得力のある志望動機です。

例文:
「現在の職場では、少人数でのチームで効率的に業務を遂行してきましたが、より大規模な組織での業務経験を積むことで、広範な視野を持ち、異なる視点からの問題解決能力を養いたいと考えています。貴社は業界内での大手企業であり、幅広い業務に携われると期待しております。」

③業種を変えることで、キャリアの幅を広げたい

これも王道ですね。

例文:
「これまで金融業界のシステムに携わってきましたが、異なる業界のシステムを経験することで、技術的なスキルのみならず、業務知識や問題解決のアプローチを多角的に学び、社内SEとしてのキャリアの幅を広げたいと考えています。製造業界における貴社のシステム運用や生産管理システムの導入に携わることで、自身の成長と貢献を実現できると確信しております。」

これらの志望理由は、転職先企業に対して前向きな姿勢を示しつつ、自身の成長意欲をアピールするものです。企業側も納得しやすい理由であり、信頼性の高い志望動機として受け取られるでしょう。

そのほかの例

国内だけでなく海外にも拠点を持つ会社を志望する時は、こういうのもあり。

例文:
「貴社はグローバルに展開しており、国を跨いだメンバーと協力してプロジェクトを進めていると聞いております。私は異文化理解とコミュニケーション能力を高め、グローバルな視点でシステム開発に取り組みたいと考えています。貴社での経験が私にとって大きな成長機会になると考え、エントリーしました。」

担当領域の専門性を上げたい、というのもあり。

例文:
「現職では基本的なセキュリティ対策に従事してきましたが、貴社は高度なセキュリティ対策を実施しており、セキュリティ専門のチームがあると伺いました。私はより高いレベルのセキュリティ対策に取り組み、サイバーセキュリティの専門知識を深めたいと考えています。」

自己PRの作り方と例文

社内SEとして転職を考える際には、自分の強みや経験を具体的にアピールすることが重要です。

なので、ここで紹介するのは、あくまで一例で、自分の経験を棚卸して、自分なりの自己PRをしっかり作り込むことが重要です。

とはいえ、社内SEから社内SEに転職する際の自己PRとして、「このあたりに触れておくと、面接官には説得力を持って伝えられるのでは。」というポイントがあるので、紹介していきます。

いちばん無難な自己PRの組み立て方3つ

社内SEとして共通する経験・スキルには、しっかり触れておくべきです。

どれも、社内SEとしては「当たり前」のことかもしれませんが、これらのことをしっかり経験してきたことは、面接官に安心感を与えます。

①要件定義とベンダー管理

「ユーザーのニーズを把握し、最適なシステムを提案・構築するためのスキル」、「ベンダーや協力会社との連携を通じて、プロジェクトの円滑な進行を図る能力」があることはしっかりPRすべきです。

例文:
「現職では、ユーザー部門との要件定義からシステム導入まで一貫して担当しています。特に、ユーザーのニーズを的確に把握し、最適なソリューションを提供するために、ベンダーとの協力関係を築いてきました。具体的には、CRMシステムの導入プロジェクトで、ベンダーとの連携を通じてスケジュール通りにプロジェクトを完遂し、ユーザー満足度を大幅に向上させました。」

②運用保守

社内SEは新規開発というより、運用保守をしっかりやり切ったという実績が評価されます。

例文:
「私の主な業務は既存システムの運用と保守です。システムの安定稼働を維持するために、定期的なメンテナンスやアップデートを実施し、トラブル発生時には迅速な原因究明と解決を行ってきました。具体例として、ある時期に頻発したサーバーダウン問題を解決し、その後の稼働率を99.9%に維持した実績があります。」

③予算管理と発注業務

社内SEといえば、予算管理や発注業務。これが嫌で転職するのかもしれませんが、社内SEを続ける以上、ここからは逃れられないです。

例文:
「システム発注や予算管理も私の重要な業務の一部です。特に、新しいシステム導入に際しては、必要な機器やソフトウェアの発注、予算管理を担当し、コスト削減に貢献しました。具体例として、大規模なネットワーク更新プロジェクトで、予算内で全ての必要資材を調達し、プロジェクトを成功させました。また、社内手続きに関しても熟知しており、迅速な承認プロセスを実現しています。」

社内SE→社内SEに転職するなら業界を選ぼう

少し話題がそれますが、社内SEから社内SEに転職するなら、「給与水準の高い業界」を選んでください。

日本においては、年収は「職種」ではなく、「業界」で決まるからです。

詳しくは下記の記事に書いたので、ぜひお読みください。

社内SEが年収アップするなら「別業界の社内SE」に転職が早道 社内SEをしていて、現職の年収に不満がある人にとって、まず検討するのが、SIerやコンサルへの転職だと思います。 別にSIerや...

使うべき転職サイト・転職エージェント

社内SEから社内SEに転職する場合には、超重要ポイントがあります。

これが、社内SEから社内SEに転職する時の鉄則です。

なぜ、大手の転職エージェントを使うかと言うと、社内SEを抱えられるほどの企業なので、わざわざIT業界に特化した転職エージェントを使わないからです。

採用担当としても、他の職種とまとめて、取引のある転職エージェントに求人票を出します。

そして、社内SEを抱えられるほどの会社であれば、大手の転職エージェントと取引がないわけないんですよね。

ということで、下記3つの転職エージェントに登録するのが王道です。

  1. リクルートエージェント:最大手の転職エージェント
  2. doda(デューダ):2番手の転職エージェント
  3. レバテックキャリア:IT特化型では最大手の転職エージェント