転職の鉄則 PR

社内SEが年収アップするなら「別業界の社内SE」に転職が早道

社内SEをしていて、現職の年収に不満がある人にとって、まず検討するのが、SIerやコンサルへの転職だと思います。

別にSIerやコンサルへの転職がダメとは思いませんが、転職先にうまくフィットして活躍するのって、けっこう難しいというか、ハードルが高いんですよね。

やっぱり、社内SEとSIer・コンサルって、思考回路というか、使う頭の部分が違うので苦戦する人が多いです。

なので、多くの社内SEの方にとって、年収を上げるなら、「別業界の社内SEへの転職」が早道ですし、リスクも少ないと思います。

年収は職種ではなく業界で決まる。

日本企業では、年収の決まり方に特徴があります。

それは、年収は職種ではなく、ほぼ「業界」で決まる、ということ。

たとえば、年収水準が高い半導体業界を例にすると、同じ会社であれば、営業、エンジニア、経理、人事、そして社内SEなど、さまざまな職種がありますが、すべての職種に同じ給与テーブルが適用されることがほとんどです。

(これが、アメリカだと、職種ごとに給与テーブルが違うんですよね)

なので、年収を上げるなら、別業界の社内SEに転職するのが早道です。

社内SEをしていて、スキルセットだけでなく、いわゆる「社内SEとしての動き方」「お作法」みたいなものがそのまま活用できるんですよね。

SIerやITコンサルへの転職も、年収アップへの道の一つですが、あまりオススメしません。

やっぱり、求められるスキルセットが違うんです。

転職先選びのポイント

社内SEとして年収をアップさせるための重要なポイントは、適切な業界と企業を選ぶことです。ここでは、高給与が期待できる業界と、転職先選びのポイントについて詳しく説明します。

まず、親会社内に情報システム部門がある会社を選ぶことが重要です。多くの企業では、社内SEを情報システム子会社に集めていますが、この場合、親会社と比べて年収が落ちることが多々あります。したがって、親会社内に情報システム部門がある会社を選ぶことで、同じ業務内容でもより高い年収を得ることができます。

次に、高給与が期待できる業界を検討しましょう。以下の業界は、特に高い給与水準を提供していることで知られています。

  1. 金融業界:
    • 特徴: セキュリティやデータ管理の重要性が高く、専門知識が求められます。
    • 給与水準: 金融業界は、システムの安定運用とセキュリティ対策が重要であり、その分、高い給与が支払われることが多いです。
  2. 医療業界:
    • 特徴: デジタルヘルスの成長に伴い、ITインフラの整備が進んでいます。
    • 給与水準: 医療機関や医療関連企業は、技術的なスキルと医療知識を持つ社内SEに対して高い報酬を提供する傾向があります。
  3. 半導体業界:
    • 特徴: 技術革新が進む中で、高度な技術スキルと専門知識が必要です。
    • 給与水準: 半導体業界全体で高い給与が期待でき、職種に関係なく高い給与テーブルが適用されます。

そこで、年収アップを目指す社内SEにとって重要なのは、転職エージェントを活用することです。

自分で求人を探す転職サイトで転職先を探そうとしても、年収は「500~850万」のように広いレンジで記載されているからです。
これは、会社には、「年齢と相関させた年収テーブル」があり、採用ターゲット年齢に幅を持たせているからです。

転職エージェントは各社の「この年齢だったら、これくらいの年収テーブルだな」という社内データを蓄積しており、自分のスキルと年齢に応じた適切な年収の目安を提供してくれます。

自分の年齢とスキルでどれくらいの年収になるのかを知るためには、まず転職エージェントに登録してキャリア面談を受けるしか方法がないんですよね。

ちなみに、エージェントは理論年収の30%をフィーとして受け取るため、年収アップに協力的です。

転職エージェントを通じて適切な業界と企業を選び、高給与が期待できるポジションを狙うことで、社内SEとして年収を大幅にアップさせることが可能です。

希望年収の伝え方

日本企業において、年収交渉は実はそれほど効果的ではないことが多いです。これは、多くの企業で年齢と年収が大まかに相関する給与テーブルが存在しているためです。したがって、業界選びや会社選びの段階で、ある程度の年収が決まってしまうのが現実です。

なので、選考の際に希望年収を伝える際に、

「御社における、私と同年齢の方の平均的な年収水準を希望します。」

と伝えることが効果的です。

このように述べることで、相手に対して具体的な金額を提示することなく、適切な年収を希望していることを示すことができます。

実際、採用担当や受け入れ部門としても、同世代の社員と同じ年収水準で採用するのは社内的にも説明がしやすいんです。

なにより、「めんどくさい奴」と思われずに済むというメリットがあります。

こうした理由からも、「御社の同年代の方の平均的な年収水準を希望します。」というフレーズは非常に有効です。

このように、選考の際の年収交渉は、日本企業の給与体系を理解しつつ、適切な希望を伝えることで、少しでも有利な条件を引き出すことが可能です。

最後に、年収交渉の際には、自分のスキルや経験を具体的にアピールすることも重要です。自分がどのような価値を提供できるのかを明確に伝え、その価値に見合った報酬を求めることで、より良い条件を引き出すことができます。

まとめ

社内SEとして年収をアップさせるための鍵は、転職先の業界と企業選びにあります。日本企業では、年収が職種ではなく「業界」で決まることが多く、同じ社内SEでも業界を変えるだけで大幅な年収アップが期待できます。特に金融業界、医療業界、半導体業界などは高い給与水準を提供しているため、これらの業界への転職を検討することが重要です。

また、転職先を選ぶ際には、親会社内に情報システム部門がある企業を選ぶこともポイントです。情報システム子会社に集められている場合、親会社と比べて年収が落ちることが多いため、親会社内に情報システム部門がある企業を選ぶことで、より高い年収を得ることができます。

選考の際の年収交渉については、日本企業では年齢と年収が相関する給与テーブルが一般的であるため、具体的な金額交渉はあまり効果がありません。そのため、「御社の同年代の方の平均的な年収水準を希望します。」と伝えることで、企業側も納得しやすく、あなたの希望を適切に伝えることができます。

さらに、転職エージェントを活用することで、あなたのスキルと年齢に応じた適切な年収の目安を把握し、効果的なサポートを受けることができます。エージェントに業界を変えることで年収を上げたいと正直に伝えることで、より良い条件を引き出すことが可能です。

この記事を通じて、別業界の社内SEへの転職という新たな道を検討し、年収アップを実現するための具体的なステップを知っていただけたでしょうか。新たなキャリアの一歩を踏み出す際には、これらのポイントを押さえ、より良い条件での転職を目指してください。

社内SEで年収アップを目指すあなたに幸あれ。