こんにちは、現役人事課長の◯◯です。今日は「学歴フィルター」についてお話ししたいと思います。これまで上場企業3社で人事をやってきた経験をもとに、ちょっとリアルな話をしますね。
新卒採用のときって、応募者が本当に多いんです。数千枚のエントリーシートをさばくとなると、どうしても学歴でふるいにかけることが必要になってきます。これを「学歴フィルター」って呼んでますが、効率よく優秀な人材を見つけるための手段なんです。
でも、学歴フィルターを通ったからといって、それで全てが決まるわけではありません。むしろ、ここからが本当の勝負。適性検査や面接でのパフォーマンス次第では、どんな学歴の人でも逆転のチャンスがあります。
今日は、どんな大学がどのランクに位置づけられているのか、具体的にお話しします。きっと参考になると思いますよ。
学歴フィルターの使われ方
さて、本題の「学歴フィルター」について話していきましょう。まずは率直に言いますが、学歴フィルターは存在します。新卒採用の現場では、これは避けられない現実なんです。
応募者が多すぎると、一人ひとりのエントリーシートをじっくり読むのは物理的に不可能です。そこで、最初の段階で学歴でふるいにかける必要が出てきます。これがいわゆる「学歴フィルター」です。
ただ、学歴フィルターは悪いことばかりではなく、効率よく優秀な人材を見つけるための手段でもあります。もちろん、フィルターを通った後が本当の勝負で、適性検査や面接でのパフォーマンスが重要になります。
「学歴が全てなんだ」と思うかもしれませんが、実際はそうではありません。フィルターを通過した後の評価は、学歴だけでなく、個々の能力や人柄も重視されます。だから、学歴にこだわりすぎるのは賢明ではないんです。
次は、具体的にどの大学がどのランクに位置づけられているのかを見ていきましょう。参考にしていただけると嬉しいです。
学歴フィルター39校
さて、ここからは具体的に各大学グループについて見ていきましょう。これを知っておけば、自分の位置や狙いどころが見えてくるはずです。
SSSグループ(超難関校)
東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学
この4校はやっぱり別格です。内定も取りやすい傾向があります。人数が少ないので、早慶と比べても目立ちますね。
SSグループ(上位難関校)
大阪大学、東北大学、名古屋大学、早稲田大学(政経、法、商、理工)、慶應義塾大学(経済、法、商、理工)
このグループも就職において非常に強いです。実際に面接をしていても、優秀な学生が多いと感じます。ほとんどの会社で採用ターゲット校になっています。
Sグループ(難関校)
北海道大学、九州大学、神戸大学、早稲田大学(その他)、慶應義塾大学(その他)、上智大学、国際基督教大学(ICU)
一応SSグループと分けましたが、実際の扱いはそんなに変わりません。SSグループと一括りに考える会社も多いです。
Aグループ
筑波大学、お茶の水女子大学、千葉大学、横浜国立大学、電気通信大学、東京農工大学、東京外国語大学、金沢大学、広島大学、岡山大学、大阪公立大学、同志社大学、東京理科大学
このグループの国公立大学は特に人気が高いです。特に理系単科大学は、人数も少なく立地も良いので、Sグループと同等以上に就職力が強いイメージです。企業の幹部が好んで採用する大学群です。
Bグループ(採用基準以上)
明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、東京都立大学、横浜市立大学、関西学院大学、関西大学、立命館大学、芝浦工業大学、その他国公立大学
ここが大手企業におけるフィルターのラインです。企業ごとにラインは異なりますが、基本的にはここより上を取りたいという意識があります。
さて、ここでちょっと日本企業の「国公立大学好き」について話しましょう。実は、日本の企業って、国公立大学に対して特別な思い入れがあるんです。これが結構面白いポイントなんですよね。
まず、国公立大学って言うだけで「お、真面目そうだな」って思う企業が多いんです。下位の国公立大学でも、結構な確率で「Bグループ相当」の扱いを受けることがあります。これ、学歴フィルターの中でもちょっとお得なポイントかもしれません。
さらに、国公立大学出身の理系学生は特に人気があります。企業幹部が「この子はいい!」と思う傾向が強いんですよね。人数が少なくて、立地も良い大学が多いので、実はSグループと同等かそれ以上に就職に強いこともあるんです。
あと、国公立大学の学生って地方から出てきていることが多いので、企業の幹部が「地方の真面目な子」を好む傾向があるのもポイントです。地方の大学でも、企業によってはフィルターを通りやすいんですよ。
要するに、国公立大学に通っているだけで、学歴フィルターを少し楽にクリアできる可能性が高いんです。これを知っておくと、受験や就職活動での戦略がちょっと変わるかもしれませんね。
以上が各グループの詳細です。それぞれの特徴を理解して、自分に合った戦略を立ててみてくださいね。
フィルターを通過した後の扱い
さて、ここからが本題です。学歴フィルターを通過した後、実際の評価はどうなるのか?ここが一番重要なポイントです。
まず、学歴フィルターを通過すると、次は適性検査や面接が待っています。この段階で重要なのは、学歴よりもあなた自身のパフォーマンスです。実際、SSSグループの学生が有利に見えるかもしれませんが、Bグループの学生が逆転することも珍しくありません。
例えば、面接でのコミュニケーション能力や、適性検査での高得点。これらがあれば、どんな大学出身でも高く評価される可能性があります。実際に、Bグループの学生がSSSグループの学生を逆転する例もよく見かけます。
だから、学歴フィルターを通過した後は、自分の強みを最大限に活かすことが大切です。学歴にこだわりすぎるよりも、自分のスキルや経験をしっかりアピールする方がよっぽど効果的です。
まとめると、学歴フィルターを通過した後は、学歴に関係なく自分自身の実力が試される場になります。適性検査や面接でしっかりと自分をアピールすることが、成功へのカギです。