みなさん、こんにちは。上場企業の現役の人事課長トモハルです。
今回は、面接で「年収を上げたい」というのをどう伝えるのか、という疑問に答えていきたいと思います。
面接で「今の年収が低いんです」なんて言うと、面接官に「この人、入社後も不満ばかり言いそうだな」と思われてしまうことが多いんです。
そこで今回は、「年収を上げたい」と言わずに、うまく自分の希望を伝える方法をご紹介します。この方法を使えば、面接官に好印象を与えつつ、自分の希望をしっかり伝えられるようになります。少しの工夫で大きな違いが生まれますので、ぜひ参考にしてください。それでは、始めましょう。
現職の給料の不満を言うのはやめよう
まず最初に覚えておいてほしいのが、現職の給料に対する不満を面接で言うのは避けるべきだということです。なぜかというと、面接官は「この人を入社させたら、給料のことでまた不満を言われるんじゃないか」と心配してしまうからです。
特に、成果報酬型の職種（例えば生命保険の営業や不動産の営業）でない限り、このリスクはかなり高いです。面接官としては、ネガティブなことを言う人よりも、前向きでポジティブな人を採用したいと思うのは当然ですよね。
だからこそ、「今の給料が低くて不満なんです」という発言は控えましょう。代わりに、もっと建設的な理由を考えてみてください。例えば、「現職ではスキルアップが難しいので、新しい環境で挑戦したいと思っています」というように。こうすれば、面接官に対してもポジティブな印象を与えることができます。
つまり、面接では現職の給料の不満を言うのではなく、自分の成長やスキルアップにフォーカスした理由を伝えることが大切です。これだけでも、面接の印象が大きく変わるはずです。
年収には社内テーブルがある
次に知っておいてほしいのが、企業には「年齢と経験に基づく給与の基準」があるということです。これはつまり、多くの会社が「この年齢でこの経験なら、このくらいの年収が妥当だな」というテーブルを持っているということです。
面接官は、この基準に基づいてあなたの年収を判断します。たとえば、「30歳で5年の業界経験があるなら、これくらいの年収が適正だな」といった具合です。このため、現職の年収に不満を持っていることを強調しても、それが直接的に年収アップにつながることは少ないんです。
さらに、この基準を大きく超える年収を提示することは、よほどの特殊事情がない限り難しいです。つまり、「年収を上げたい」というアピールは、効果が薄いどころか逆効果になることもあります。
だからこそ、年収については企業や業界を選ぶ段階でしっかりリサーチしておくことが重要です。自分のスキルや経験が適切に評価される環境を見つけることが、結果的に年収アップにつながる最善の方法です。
それでも現職の年収以上を希望する場合は、具体的に「手当を含めた現職の年収以上の水準を希望します」と伝えることがポイントです。これなら、面接官に対しても明確かつ納得のいく形で希望を伝えることができます。
まとめると、年収に関する企業の基準を理解した上で、自分の希望をうまく伝えることが大切です。これだけで、面接の印象がぐっと良くなるはずですよ。
年収を上げたいなら、業界選びが極めて重要
さて、ここで一つ大事なことをお伝えします。それは、「年収を上げたい」とアピールすることの意味と、その効果の限界についてです。
正直なところ、年収を上げたいという気持ちは誰にでもありますよね。でも、面接でそれを全面に出しても、あまり効果はありません。なぜなら、年収が上がるかどうかは会社選び、さらには業界選びの段階でほぼ決まってしまうからです。
たとえば、IT業界と飲食業界では、同じスキルセットでも年収の基準が大きく異なります。だからこそ、まずは自分がどの業界や会社で働きたいのか、しっかりとリサーチすることが重要です。自分のスキルや経験が適正に評価され、年収アップの可能性が高い環境を見つけることが、成功のカギとなります。
ただし、現職の年収以上を希望すること自体は全く問題ありません。その場合は、具体的に「手当を含めた現職の年収以上の水準を希望します」と伝えるのがベストです。これなら、面接官にも明確で納得のいく形で希望を伝えることができます。
ここでのポイントは、単に「年収を上げたい」と言うのではなく、自分のスキルや経験を活かしながら、適切な評価を受けることができる環境を求めているという姿勢を見せることです。これにより、面接官に対しても前向きでプロフェッショナルな印象を与えることができます。
要するに、年収アップを望むなら、それは会社や業界の選び方次第。だからこそ、自分の希望とスキルに合った場所を見つけることが、最も効果的なアプローチになるんです。
前向きな言い換えフレーズ
さあ、ここからは具体的なテクニックの話です。「年収を上げたい」と言わずに、どうやって前向きに自分の希望を伝えるか。その秘訣は、ポジティブな言い換えフレーズを使うことです。
まず最初に、ネガティブな表現は避けましょう。「今の給料が低い」や「現職に不満がある」といった言葉は、面接官に悪い印象を与えがちです。代わりに、こんなフレーズを使ってみてください。
- 「現職は、スキル・経験に応じた昇給が望みにくい状況であることは、転職を考えるきっかけの一つになりました。」
- これは、現在の職場では自分の成長が評価されにくいことを、やんわりと伝える方法です。
- 「人事制度改定により、年収水準が上がりにくくなったことが、転職を考えるきっかけです。」
- 会社の制度変更が理由で、合理的かつ前向きな転職理由を示します。
- 「経験・スキルアップが、処遇に反映されやすい環境に移りたいと思っています。」
- 自分の成長をより評価してくれる環境を求めていることを強調します。
これらのフレーズは、単に「お金が欲しい」というメッセージを避け、自分の成長やスキルアップを強調しています。これにより、面接官は「この人は前向きで、長期的に会社に貢献してくれそうだな」と感じるでしょう。
大事なのは、自分の希望を前向きに伝えることです。これにより、面接官に対してもポジティブな印象を与え、自分の意図をしっかりと伝えることができます。
このように、少しの工夫で大きな違いが生まれます。前向きなフレーズを使って、面接での印象をグッと良くしましょう！
おわりに
さて、ここまで読んでいただきありがとうございます！今回は、「年収を上げたい」と言わずに、うまく自分の希望を伝える方法についてお話ししました。転職活動は、自分をより良く見せるためのアートです。少しの工夫で、大きな違いが生まれるんですよね。
面接では、ポジティブな言い換えフレーズを使って、自分の成長意欲やスキルをアピールしましょう。そして、企業や業界選びの重要性を忘れずに、自分に合った環境を見つけてください。
転職活動は大変ですが、自分を信じて前向きに取り組めば、きっと良い結果が得られるはずです。自分の魅力を最大限に引き出して、新しいキャリアの一歩を踏み出してくださいね！
何か質問があれば、コメント欄で気軽にどうぞ。皆さんの転職活動がうまくいくことを心から願っています。それでは、がんばってくださいね！
