どうも、現役人事課長のトモハルです。
今日は「派遣はキャリアにならないのか?」という心配をしている皆さんに向けてお話ししようと思います。
派遣で働いていると、「この経験は本当にキャリアとして認められるのか?」と不安になることがあるかもしれません。
私も人事課長として多くの採用を担当してきましたが、派遣社員として働いていることがキャリアにならないなんてことはありません。
実は、私はこれまで上場企業3社で働いてきました。その中で、派遣社員の職歴がある人を採用したこともあれば、派遣社員から正社員に登用したことも数多くあります。派遣での経験がしっかりと評価される方法や、正社員へのステップアップの秘訣など、皆さんにとって役立つ情報をお届けします。
人事の本音
まず、正直なところ、企業の採用担当としては、正社員だけのキャリアの人の方が安心できるのは事実です。安定した雇用形態で長期間働いてきた人は、企業にとってリスクが少ないからです。長期的な投資としてスキルや知識が蓄積されていることを期待できるので、安心感があるんです。
でも、だからといって派遣の経験が全く評価されないわけではありません。例えば、出産や育児などのライフイベントで働く時間が制限される場合、派遣として働くのは非常に合理的な選択です。企業側も、そうした背景を理解し、納得してくれることが多いんです。
私も上場企業3社で働いてきましたが、派遣社員の職歴がある人を採用したこともあれば、派遣社員から正社員に登用したことも数多くあります。派遣で働く理由がしっかりしていて、納得できるものであれば、全然問題ないんです。
だから、派遣で働いていることに自信を持ってください。自分がどんな状況で派遣として働いていたのか、その理由を明確に伝えることができれば、キャリアとしてしっかり評価されますよ。
派遣でもアピールできることはたくさんある
さて、次に「派遣でもアピールできるポイントはあるよ」という話です。派遣社員として働いていると、「私はただ決められたことをやっているだけだから…」と思いがちですが、実はそんなことないんです!
派遣社員は確かに契約で決められた業務を担当するのが基本ですが、その中でも自分なりに工夫したことや成果をアピールすることができます。例えば、業務の効率化を図るために新しい方法を提案したり、チームのコミュニケーションを円滑にするためのアイデアを出したり。こうした「+α」の部分が重要なんです。
例えば、私の経験では、派遣社員だったAさんが日常業務の中で小さな改善提案をして、それがチームにとって役立ったことがありました。Aさんはその実績をしっかりアピールすることで、見事に正社員として登用されました。自分が担当する業務の中で、どんな小さなことでも工夫や改善をしたことを具体的に伝えることで、評価がガラッと変わります。
さらに、派遣の期間中でもスキルアップをしたことをアピールするのも効果的です。たとえば、「ExcelのVLOOKUP関数を使えるようになった」「マクロやVBAを組めるようになった」なんてことを伝えられると、採用する側としてはとても安心します。これらのスキルは実務で非常に役立つので、評価されやすいんです。
他にも、派遣で働いていた期間にアピールできることをいくつか挙げてみます:
- 新しいソフトウェアやツールの習得: 「Excelのピボットテーブルを使えるようになった」「社内チャットツールを活用して効率化を図った」
- プロジェクトサポートの経験: 「プロジェクトの簡単な進行管理を担当し、スムーズに進められるようにサポートした」
- コミュニケーションスキルの向上: 「メールでのやり取りがスムーズになった」「簡単なミーティングの議事録をまとめるようになった」
- 専門知識の習得: 「業務に関連する基本的な知識を身につけた」「簡単なデータ整理を行った」
- チームワークの経験: 「チーム内のサポート役として役立った」「新人の簡単なフォローをした」
- 事務処理の改善: 「大量の事務処理を正確に処理するための仕組みを作り、ミスなしで処理するようにした」
だから、「自分はただの派遣だから…」なんて思わずに、自分の仕事にどんな価値を付加できたのかをしっかりアピールしていきましょう!その経験がきっと次のキャリアに繋がりますよ。
派遣社員を正社員に登用する実績がある会社で働く
これが派遣から正社員になるいちばんの近道です。
派遣社員として働いていると、「本当に正社員になれるの?」って不安になること、ありますよね?でも、心配しないでください。派遣社員を正社員に登用する例はたくさんあります。
私がこれまで働いてきた上場企業でも、派遣社員を正社員に登用した実績が数多くあります。特に、派遣社員の3年ルールのタイミングで正社員登用をするケースが多いです。このルールをうまく活用して、正社員になった人も多いんですよ。
しかし、ここで大事なのは、「その会社が実際にどれくらいの正社員登用実績があるのか」を確認することです。派遣社員として働く際には、担当者に「正社員への登用実績がどれくらいあるのか?」をしっかり確認しておきましょう。これが非常に重要なポイントです。正社員登用時に派遣会社が手数料を受け取るため、派遣会社としても正社員登用は歓迎するんです。
どんな人を正社員に登用するかというと、以下のようなことができる人です:
- 与えられた仕事をミスなく、納期内にきちんと仕上げること: 基本的なことですが、非常に重要です。正確で信頼できる仕事ぶりは高く評価されます。
- ミスをしたときでも、きちんと謝り、繰り返さないこと: 誰でもミスはありますが、それをどう対応するかが大事です。誠実に謝罪し、改善策を講じることで信頼を築けます。
- 報連相をしっかりすること: 報告・連絡・相談を適切に行うことは、チームで働く上で欠かせません。コミュニケーション能力の高さが評価されます。
- 業務の効率化に取り組み、仕組化すること: 効率よく仕事を進めるための提案や改善策を積極的に行う姿勢も重要です。例えば、事務処理をミスなくこなすための仕組みを作ったりすることが評価されます。
こういうことができる人は、派遣社員の3年ルールのタイミングで手放したくないんですよね。
だから、派遣として働き始める前に、もしくは働いている最中でも、ぜひ担当者に確認をしてみてください。これがあなたのキャリアの未来を大きく左右する重要なステップになります。
派遣社員を正社員に登用することは決して夢物語ではありません。現実に多くの人がその道を歩んでいます。しっかりと情報を集め、自分にとって最善の道を選んでくださいね。
まとめ
さて、今回の記事では「派遣はキャリアにならないのか?」という心配を抱える皆さんに向けて、現役人事課長の視点からお話ししました。派遣社員として働くことがキャリアにどう影響するのか、不安になることも多いかと思いますが、実際にはたくさんのアピールポイントがあるんです。
まず、正社員だけのキャリアが安心されるのは確かですが、派遣で働く理由が納得できるものであれば、全然問題ないです。派遣の期間中でもスキルアップをして、業務の改善や効率化に取り組むことで、評価は確実に上がります。例えば、ExcelのVLOOKUPを使えるようになったり、業務の仕組み化を図ったりすることは大きなアピールポイントになります。
そして、派遣社員を正社員に登用する実績がある会社もたくさんあります。その際に、担当者に正社員登用実績を確認することが重要です。どんな人が正社員に登用されるかというと、与えられた仕事をミスなく納期内にきちんと仕上げること、ミスをしたときでもきちんと謝り繰り返さないこと、報連相をしっかりすること、そして業務の効率化に取り組むことができる人です。こういう人は、派遣社員の3年ルールのタイミングで手放したくないんですよね。
つまり、派遣社員としての経験も、しっかりアピールすることで次のキャリアに繋がります。自分の経験を前向きに捉え、自信を持って行動しましょう。派遣から正社員へのステップアップは決して夢物語ではありません。皆さんもぜひ、自分にとって最善の道を見つけてくださいね。